小城好事(おぎさぼ)ブログ

田舎暮らしとか、台湾、子育てなどなど

村岡総本舗バナナ羊羹

小城といえば九州(北部九州?)では羊羹。

小城市内に20を超す羊羹屋がある。

日本では珍しいんだとか。

 長崎から福岡にかけていわゆるシュガーロードが通っていた関係で、

伝統あるお菓子が多い。

sugar-road.net

 

小城羊羹の組合に入ってる会社だけが小城羊羹を名乗れる。

小城羊羹が人気になり、

あちこちに小城羊羹を名乗る商品ができ、

裁判になったからだとか。

 

そんな小城羊羹で最も有名なのが村岡総本舗

小城羊羹初祖 村岡総本舗【公式サイト】 | 創立明治32年 百十余年の歴史を誇る小城羊羹初祖 村岡総本舗

  

そんな村岡総本舗の商品にて、

本日から復活したのがバナナ羊羹

早速買ってみた。

パッケージ。

店舗での紹介

期間限定なのかな。

販売は本店と通販でも買える様子。

 

商品紹介

 昔のラベルには「台湾バナナ」の文字が。

日本統治時代かな?

昔は台湾バナナを使って羊羹を作っていたそうな。

このパッケージも復元して欲しいな。

 

現在は皮まで食べられる自然農法のバナナを使用とのこと。

もんげーバナナかな?

mongeebanana.com

 もんげーバナナは台湾バナナに近い品種を用いているそうな。

そこもこだわりかな。

 

切り分けた。

 うん、バナナの味がして美味い。

昔の人は懐かしむ味かも。

 

その他、村岡総本舗には鳳梨饅頭がある。

読みが「おんらい」。

台湾語(閩南語)!

日本のパイナップルケーキとして台湾人に紹介しても好評だった。

意外なところで台湾と小城がつながると嬉しい。

 

また、台湾バナナに関しては、

佐賀県出身の実業家森平太郎の新高製菓がある。

森平太郎は富士町古湯出身で、

台湾にて新高製菓を創業。

台湾バナナを使用したバナナキャラメルが人気になり、

当時はグリコ森永に匹敵するほど有名なお菓子メーカーだったそうな。

残念ながら現在は会社がなくなっている。

新高製菓の新高とは、

ニイタカヤマノボレの新高。

台湾の最高峰玉山(標高3,952m)の事。

日本が台湾を統治した際、

日本国土で富士山より高く、

新たに最も高い山として新高山とつけられたそうな。

森平太郎は小説家北方謙三氏の曽祖父。

氏の小説「望郷の道」はまさしく台湾と富士町が舞台になってる。

望郷の道〈上〉 (幻冬舎文庫)

望郷の道〈上〉 (幻冬舎文庫)

 
望郷の道〈下〉 (幻冬舎文庫)

望郷の道〈下〉 (幻冬舎文庫)

 

当時は佐賀県でも盛り上がったらしい。

今は殆ど話題になっていない。

タイガーエアの佐賀空港直行便が飛び始めた際、

佐賀県知事がぜひ映画化したいと言ってたそうなので、

ぜひとも実現してもらいたいな。